昨今のようにSNSで発信することが一般的でなかった昭和・平成の時代は、逸見政孝をはじめ、梅宮辰夫、野口五郎など、記者会見で自らのガンを告白した芸能人は少なくなかった。 中でも最も悲壮感に満ちた、忘れられない会見が、今井雅之のそれだったように思う。 今井は自衛隊出身。退職後、法政大学に進学しながら俳優の道を志したという、変わった経歴の持ち主だ。 そんなこともあり、芸能界に入ってからは役者として活躍する一方、バラエティー番組で本州横断マラソンに挑戦したり、塩とナイフだけで1週間のサバイバルを決行するなど、体を張った仕事にチャレンジ。人気を博していた。 そんな今井が腹部に痛みを訴えたのは、平成26年…